2024年7月5日に上映となった、映画『温泉シャーク』。
同じ7月に上映となった映画には、
- キングダム 大将軍の帰還
- デッドプール&ウルヴァリン
などの大型タイトルが上映されましたが、
その中で低予算で制作されたB級映画の温泉シャークが、まさかの高評価。
映画が公開されていた期間には、映画館が満席になるほどだったそうです。
発売されたBlu-rayでは、
ホラー部門で雨穴さんが原作である『変な家』と肩を並べるほどの人気ぶり・・・!
そこで、温泉シャークのどこが高評価の理由となったのかを、この記事で紹介していきます。
温泉シャークの評価が高かった理由
出典:温泉シャーク公式サイト
映画の編集技術が高い
温泉シャークはB級映画でなので低予算で制作されているので、映像こそクオリティは高くありませんが
映画自体のテンポが非常に良く、見ている人を飽きさせない工夫がされています。
まさに、
お客さんを楽しませるために色々やってるなぁ。
という感じですね。
低予算映画ではなく、かなり多額の予算をかけた映画であっても、どこかで『マンネリ化』してしまうところがあったりするのが事実。
それは予算でどうにかなるものではなくて、完全に脚本と監督の手腕によるところですね。
限られた予算の中で、精一杯の努力をしたという作り手の心意気が伝わってきます。
温泉シャークは単純に金にモノをいわせた作品ではなく、低予算ながらも本気で作ったんだなと。
実際に見る前と後で、映画のイメージにズレがない
一般的に映画に低評価がつく原因となるのは、
予告を見て実際に映画を見に行ってみたら、
想像してたのと違った。
というように、映画を見る前のイメージと大きくかけ離れている場合なことが多いです。
温泉シャークはタイトルから見れば分かるとおり、サメ映画。
- 温泉
- サメ
タイトルに含まれるこの意味だけで、
あ、ギャグ系の映画だなこれ。
というのがなんとな~く分かります。
さらに予告編動画からおふざけ全開、ギャグ要素を盛りに盛りまくっているので、
実際に観に行く前から『B級のギャグ映画だ』という印象がつきます。
なので、視聴者はすでにB級映画で低予算で作られたネタ映画だということが分かっている状態なので
見る前と後で『思ってたのと違った』というズレが起こらなかったということでしょう。
その予告編動画がこちら。↓
見る人を楽しませてくれる
温泉シャークは淡々とだらだら展開が続く退屈なものではなく、『意外な展開』というところで見る人を楽しませるものがたくさん盛り込まれています。
例えば、
- 巨大なサメを謎のマッチョが生身で撃退する
- 重要なキャラだと思っていた人が途中からあっさり退場
- モブキャラだと思っていた人が大活躍する
などなど。
内容はいわゆる『バカ映画』みたいなものになっていますが、見る人は重々承知でギャグ映画を見ているので、単純に『見てて面白い!』という感覚になります。
温泉シャークの公式Xでもおふざけな投稿があり、これもまた、皆さんを楽しませてくれました。
こういったノリ、好きです。笑
公式がネタバレしてすみません
— 映画『温泉シャーク』公式♨️🦈 (@hotspringshark) January 17, 2024
本作は、温泉からサメがでます
こういった公式からのプロモーションも映画公開前からしっかりとやっていたことから、
制作側からの『本気で映画を観てもらいたい』という熱意を感じます。
こういった地道な努力が、B級映画ながらも映画館を満席にしたことを成し遂げたのでしょう。
温泉シャークに平沢進が関わっていた
温泉シャークでの特殊音響効果の担当が、まさかの平沢進さんが担当。
平沢進さんが関わったことで映画温泉シャークの評価が上がったわけではないのですが、
これにはネット上で驚きの声がたくさん挙がりました。
温泉シャーク、エンドロールで現れた突然の平沢進に5度見くらいして同じ名前の別の人かな〜って思ってパンフレット読んだら私の知ってる平沢進だった。どう交渉すれば平沢進にサメの仕事頼めるの?
— billy.bell (@EZ_at_home) July 18, 2024
平沢進とは
平沢進さんとは、かなり簡単に言うと1979年にP-MODELというバンドチームを立ち上げたミュージシャンです。
現在ではP-MODELとしての活動はしておらず、不定期のライブイベントや音楽プロデューサーなどのような、表舞台にガンガン出るようなことはせず、いわゆる『裏方』として今なお活躍中の大御所さんです。
平沢進のプロフィール (抜粋)
東京都出身。
1979年にP-MODEL結成。同年にワーナーブラザーズよりデビュー。テクノ・ポップ/ニュー・ウェイヴの中心的な存在となる。
89年にはソロ・アルバム『時空の水』をリリースし、P-MODELと並行してソロ活動を開始(現在、P-MODELは活動休止中)。
ソロ作品では、より歌に重心を置いた無国籍風サウンドで「過去(神話/民俗的世界)」と「未来(SF/コンピューター的世界)」が「現在」に出会ったかのような、 独自の音楽世界を確立した。
引用:平沢進 公式サイト
そんな日本の音楽を昔から支え続けてきた大御所の平沢進さんが、今回の温泉シャークの映画の音響を担当したことでザワついたんです。
え!?B級低予算映画に、
あの平沢進が!!?
みたいな感じで。
皆さん映画が終わった後のエンドロールで気付いたようです。
まとめ
- 映画公開中には満席となるほどの人気ぶり。
- Blu-rayの人気が『変な家』と同レベル。
- 映画の編集技術は高い。
- 低予算ながらも観客を全力で楽しませようとした制作側の熱意を感じる。
- 映画公開の数ヶ月前から公式のプロモーション活動の熱意を感じる。
- 映画の音響効果の担当が、まさかの平沢進。
映画温泉シャークは普通に見ていて楽しく、面白い作品です。
実際に見た人たちからも高い満足感が得られたと好評。
B級映画だからと先入観で避けるのではなく、軽いノリでもいいのでぜひ1度は観てほしい作品です!