映画ふれるが「ひどい」と酷評される声が多く、興行収入も苦戦しています。
期待された作品ながらも「ひどい」との声が多くあがったその背景には、ストーリーや演出の問題が関係しています。
観客からの厳しいレビューが目立つ一方で、特定の視聴者には評価される要素もあり、賛否両論の結果になりました。
この記事では、この映画の評価が割れた理由と興行成績の不振について詳しく解説します。
映画ふれる。の評価が悪かったところ
ふれるの物語は、時間軸が複雑に入り組んでおり、正直言って観客にとって理解しづらいものとなっています。
そのため、映画を最後まで観ても内容を把握できなかったという感想が多く見られます。
長井龍雪監督『ふれる。』観た。
— ちこりーた主任 (@a_matsubara01) October 5, 2024
やりたいことや言いたいことは理解できるものの、作劇や構成など全体的に上手くいっておらず、かなり残念な仕上がりの作品となってしまっていたというのが正直な印象です。
端的に言って面白くなかった。#ふれる pic.twitter.com/thFKeo1Rtm
時系列の複雑さと物語の理解しにくさ
ふれるでは、物語が頻繁に過去と現在を行き来するため、展開を追いづらく感じる人が多くいました。
序盤では主人公の少年時代が描かれたかと思えば、急に成長した姿に切り替わるなど、時系列の飛び方に混乱します。
このような構成はストーリーをスムーズに理解する妨げとなってしまうので、観客の評価を下げる結果となりました。
1回くらいの回想ならまだしも、何度も行き来するので分かりづらいです・・・。
また、劇中では説明不足のまま物語が進行する部分も多くあって、
登場人物の関係性がよく分からないまま展開が進むため、見ていてストレスを感じる要因となっています。
物語の流れを把握できないまま映画が終わってしまったことで映画に満足感が得られず、「ひどい」という感想になったようですね。
物語やキャラクターに感情移入できない
ふれる。では、キャラクターの感情がうまく描かれていないという指摘も多くありました。
主要キャラクターの行動に一貫性がなく、視聴者が共感しにくい場面が多い。
特に主人公の感情がかなり曖昧に描かれているため、
- 物語に入り込めなかった
- 登場人物に感情移入できなかった
という声が目立ちました。
脚本と演出が評価を落とした理由
先ほども言ったように、物語の筋が複雑で観客が理解しづらい構成になっていることもあるんですが、
演出面でもテンポの悪さが目立ち、観る側の人に退屈感を与えることに。
終盤の展開が唐突で不自然だったため、視聴者は感動よりも戸惑いを感じたという意見が多く見られます。
コレといった印象的なシーンも少なく、映画全体が平坦な印象です。
観客の期待に応えられない演出が評価を下げてしまったみたいです。
過去のヒット作から公開前は期待が高かったが・・・
ふれるは、「あの花」などの過去作品と同じスタッフが手掛けていることから、公開前では多くの人に期待されていました。
しかし、これらの作品と比べたらキャラクターの成長や感動的な展開が不足しており、観客の期待を裏切ってしまう形に。
「あの花」のような感動的なシーンを期待していた観客にとって、ふれる。は物足りない内容だったんです。
過去のヒット作の存在もあって観客の期待が高かったこともあって、
パっとしない内容にふれる。に対する「ひどい」という声を一層強めてしまいました。
どうしても『あの花』とかのヒット作と比べちゃいますね。
伸び悩んだ興行収入
映画ふれるは、過去のヒット作の実績から期待作として公開されたものの、興行収入が思うように伸びませんでした。
公開からの日数 | 興行収入 | 観客動員数 |
3日 | 約1億 | 6.9万人 |
11日 | 約1.8億 | 13.2万人 |
17日 | 約2.2億 | 15.8万人 |
後半の失速がすごい・・・。
興行収入が伸び悩んだ主な理由は、広告や宣伝の不足が考えられますね。
周りの人に、
『ふれる。って映画知ってる?』と聞いても、
『え?ナニソレ?』
と返ってくることも。
そもそも映画自体の認知がされていないんです。
他の話題作と公開時期が重なり、多くの観客の興味がそちらに集中してしまったことも一因。
口コミでのネガティブな評価が広がったことで、レビューを見て映画を観に行くことをやめたという人も。
やっぱりレビューって大事ですね。
さらに、ふれるの物語が一部の観客にとって難解であったため、リピーターを呼び込むことができませんでした。
映画の評価が初期段階で下がってしまったことは、その先の興行収入の低迷にもつながったわけです。
興行収入は初速でグンッ!と伸び、その先は口コミや視聴者の満足度にかなり影響してくるので、
この後半の伸び悩みは、完全に視聴者の満足度が明確に数字に表れたわけですね。
満足度が高かったら、同じ映画を何度も観に行く人もいますからね。
まとめ
映画ふれる。が『ひどい』と評価が低くなってしまった理由には、
- 時系列が何度も飛びまくる物語の複雑さが原因になった。
- キャラへの描写が薄く、感情移入できなかった。
- 過去のヒット作と比べられてしまった。
- 興行収入の低迷は、悪いレビューと広告や公開時期での認知不足。
ということが原因としてありました。
作中でキャラの過去のエピソードなどをたくさん盛り込んでいるストーリーは映画だけでは尺的に全部語りきれないので、
それを無理に入れたことでちょっと内容が薄くなってしまったみたいですね。
興行収入も伸び悩む結果に終わり、期待作としては不発に終わることになりましたが、これをバネにして次の作品に期待したところです。