フランスの日刊紙が、パリオリンピック期間中に観光客が飲食店に払ったチップの金額を国ごとにランキング形式にして公表して炎上しました。
要するにこれは、
『どの国が一番ケチだったか集計したので発表しまーす！』
というものです。
当然これには世界中から非難の声が挙がっていて、『フランスは何考えてんだ』と。
その内容を詳しく説明していきます。
フランスがパリオリンピック期間中、観光客が払ったチップの平均を国ごとに集計していた
チップの支払い額トップの国が公表されたのはもちろんですが、逆にワースト国も公表されていました。
実際に集計されたチップランキングの結果
南アフリカ人が３度に２度は決済金額の平均７．３％をチップとして渡し、頻度や金額の面で最も多いことが分かった。米国人がその後に続き、飲食代の平均６．３％をチップとして支払った。３位はイスラエル人だった。 チップに最もけちな国はギリシャ・ノルウェー・ブルガリア人であることが分かったが、飲食代の平均４．３％をチップとして渡した。 五輪期間中に食堂で一食に最も多くのお金を使った人はスイス人で、２３７７ユーロ（約３８万円）を決済した。 一食平均で最も多くのお金を使った人はオーストリア人で、平均３３．６１ユーロを使った。このほか、米国、スウェーデン、オランダ、ニュージーランド、デンマーク、香港、タイも一食に３０ユーロ以上を支払った国だ。
引用:YAHOO!ニュース
1位と最下位で大した差はない
- 1位 : 決済金額の7.3%
- 最下位: 決済金額の4.3%
その差はわずか3%。
こんなチンケな差のためにわざわざランキングを作って世界中に公表したのかと。
これではフランスの器が小さいと思われても仕方ないですね。
正直、『ケチくさい』という印象しかありません。
どうやってチップを集計していたのか
これは直接店員に現金で支払ったチップを集計したのではなく、
店で注文する際にQRコードから注文するシステムになっており、そのデータからチップをどれくらい支払ったかを集計していたそうです。
QRコードから注文するということはクレジットカード払いとなるので、その情報からどの国の人が支払ったのかが分かります。
世界中から批判されるのは当たり前
ただでさえ非難が多かったパリオリンピックに追い打ちでチップ記事
パリオリンピック自体も、内容的に良心的な声よりも圧倒的に非難される声が多かった。
- 開会式がポリコレ色が強く不評
- 誤審だらけの競技
- フランスに有利な審判
- 競技に使われたセーヌ川が汚く、選手に体調不良者が続出
- 女子ボクシングにほぼ男性のDNAを持つ選手が圧勝
- 選手村のホテルにエアコン無し
- エアコン欲しいなら自腹で払えと開催国フランスが公表
- 選手村の食事がヴィーガン寄り。選手から大不評
- メダルが1週間ほどでひどく劣化する
ざっと挙げただけでも、これだけあります。
特に選手に全く配慮されていない設備や環境に、世界中から多くの批判がされる大会でした。
食事や空調のような選手の管理には各国が自腹で対応するハメになり、資金が多く出せない国やチームは不利になる貧富の差が際立つ内容に。
ただでさえパリオリンピックだけでも非難されまくっているのに、そこにさらに火に油を注ぐような今回のチップランキング。
世界中からのフランスへの評判を自ら落とすような、『私たちはケチで器が小さい国です。』とアピールするような記事ですね。
チップランキングについてのネットからの声
このように、当然ながら肯定的な意見はありませんでしたね。
パリオリンピックの失態に加えて今回のチップランキングに対して、フランスへの更なる失望の声が多く挙がりました。
まとめ
『チップというのはサービスに対してのお礼』というものであって、『ケチかどうか』ではないんじゃないかと思います。
サービスが不満だと思ったならチップは少ないだろうし、
国によって文化は違うし、
国によって物価は違うので予算や出す金額には違いがある。
こういった差があるにも関わらずこういった上から目線の記事を公表するというのは、
『フランスのサービスにお金を出さないケチな国』みたいなことを言われたらムカっと来るのは当たり前です。
日本のサービスは世界でもトップクラスですがチップはありません。
こういった文化を持つ私たち日本人から見ればなおさら、これは傲慢すぎると感じてしまいますね。
フランスのパリオリンピックの失態から更に追撃でこのチップランキング。
落ちに落ちた世界からのフランスへの信頼が回復するのはこの先何年もかかるかもしれませんね。