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あんのこと元ネタ。新聞記事と実話の内容・結末を紹介

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あんのこと元ネタ。新聞記事と実話の内容・結末を紹介

『あんのこと』は2024年6月7日に映画が公開され、主人公の杏(あん)の壮絶なストーリーを描いた人間ドラマです。

この映画は実際の新聞記事の実話をもとに制作され、大きな反響を呼んでいます。

その新聞記事の内容とはどういったものなのかを、この記事で紹介していきます。

『あんのこと』の元ネタになった新聞記事とは?

元ネタとなった新聞記事は、2020年6月に朝日新聞に掲載された『ある1人の少女の壮絶な人生を綴った記事』です。

これに着想を得て描かれた作品が、『あんのこと』です。

映画での主人公『杏』のモデル

映画『あんのこと』の主人公『杏』のモデルとなったのは、2020年6月の朝日新聞に登場する『ハナ(仮名)』です。

新聞記事の主要人物『ハナ』を、映画では『杏』という名前でストーリーが構成されています。

新聞記事の内容

幼い頃から母親から暴力を振るわれる虐待を受け、小学校3年生で不登校に。

11歳、12歳の頃には母親から体を売るように強要されて
売春をするようになり、14歳には薬漬け。
そして逮捕。

薬物更生者の自助グループの主宰である刑事、ハナの相談に乗ってくれる記者と出会い、心の拠り所ができます。

ハナは中学1年生の時に5回登校したきりでずっと不登校となっていたので、中学を卒業できずにいました。

夜間中学にも通うことになり、
虐待や薬物中毒を乗り越え、
ハナは介護福祉士になりたいという夢ができました。

母親からも離れ、介護の仕事にも就きましたが、

コロナ禍によって
薬物更生の自助グループ、
介護の職場、
学校
と、今までの希望だった環境を一気に失いました。

そして5月4日未明、東京の繁華街の路上で倒れているのが見つかりました。

このときハナは25歳。自ら命を絶ったようです。

ハナが命を絶つ原因となった犯人はいるのか?

新聞記事で書かれているように、ハナは自ら命を絶っています。

なので、亡くなるトリガーとなる犯人のような人物は特にいないようです。

今までの希望を全て失った絶望感から、そのような最期を迎えることになったのでしょう。

ハナが亡くなったその後

ハナを支援していた薬物更生の自助グループの刑事は逮捕された

ハナが亡くなった後、『あんのこと』を制作した監督と
薬物更生の支援をしていた刑事の多々羅(映画内では佐藤二朗)にインタビューすることになりました。

そのインタビューに対して多々羅は快諾してインタビューは滞りなく終わりましたが、その後に刑事の多々羅は逮捕されました。

多々羅が逮捕された理由

多々羅が警視庁に在籍していた時に、相談に訪れた女性の下着姿を撮影したことなどにより逮捕、起訴されたそうです。

ハタから見ればエロ親父ですが、
ハナが亡くなったあと多々羅は号泣していたそうなので、何とも複雑な気持ちになりますね・・・。

『あんのこと』制作時、実話映画の脚本を書く難しさがあった

映画を制作した監督は、こうおっしゃっています。

僕にとって、この映画は初めて実話を基にした作品なんです。これは責任重大だと、脚本を書いている途中ではっと気づきました。

引用:『あんのこと』入江悠監督✕高橋ユキ対談 悲劇の事件を作品として扱う難しさと覚悟

実話をどう脚色するかが難しかった

コロナ禍という歴史的なパンデミックがあったことをきちんと残し、
実際に起きた事件を大きく改変せずに、
ノンフィクションで作らなければいけない。

杏のモデルであるハナは、もうすでに亡くなっている。

だから、答え合わせができない。

話が途切れ途切れになっているところは、作り手で自ら補完しなければならない。

だから、監督は『自分にはこういう風に見えた』という距離感で脚本を作ったと言っています。

ノンフィクションの映画だからこそ、『自分がなにかを足しすぎてはいけない』という難しさもあったようです。

よく他の映画でありがちなのが、
"原作や実話を映画を盛り上げるために改変する"
ということで、原作や実話を知っている人からすれば

『なんてことをしてくれてんだ!』
『原作と違いすぎ!』
という批判が多く寄せられますが、

『あんのこと』に関しては、

実話のまんまだった。

という声が多くあがっています。

これは、監督の『自分がなにかを足しすぎてはいけない』という信念とこだわりからの賜物ですね。

本当は佐藤二朗さんのシーンがたくさんあったがカットされた

刑事の多々羅を演じる佐藤二朗さんを撮ってるシーンは映画で観るよりたくさんあったらしいのですが、

やっぱり『杏の話に集約したい』と思って、監督は思い切ってたくさんカットしたようです。

杏を演じた河合優実さんは声優もやっている

主人公の杏の役を演じた河合優実さんは、映画『ルックバック』の主人公の声優もやりました。

声優としては初の挑戦となりましたが、その演技は高評価でした。

映画ルックバックはチェンソーマンを描いた藤本タツキさんの読み切り漫画をアニメ映画化したものです。

ルックバックの映画も傑作と言われ、
『すごく良かった!』という声が多くあがっていましたので、

映画ルックバックも気になる方はこちらの記事もどうぞ。
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まとめ

この記事のまとめです。

  • 映画『あんのこと』の元ネタは2020年6月の朝日新聞の記事。
  • ハナが亡くなった後は刑事は逮捕された。
  • 映画監督はノンフィクションで余計なものは足さないというこだわりから映画を制作した。

これは現実にあった事件の実話です。

映画を観た人からも、『考えさせられるものがある』と言われていますね。

重い、重い気持ちにさせられる映画ですが、傑作と言われているほどの作品なので、ぜひ1度観てみてはいかがでしょうか。

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