映画『ショーシャンクの空に』は、あまりにもリアルな内容から、
「実話をもとにしているのでは?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
ここでは、元ネタやモデルになった人物、映画との違いを解説していきます。
『ショーシャンクの空に』は実話ではなくフィクション
映画『ショーシャンクの空に』は、結論から言うと実話ではありませんが、
実在の脱獄囚との共通点が話題になったことで、実話と誤解されるようになりました。
原作は、スティーブン・キングさんによる短編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』です。
この作品は1982年に発表され、映画版は1994年に公開されました。
主人公アンディ・ドフレーンの冤罪や脱獄のエピソードは、作者が創作したフィクションです。
しかし、刑務所内の描写が非常に現実的だったため、多くの人が「実話のようだ」と感じました。
『ショーシャンクの空に』のあらすじ
主人公アンディ・ドフレーンは、妻とその愛人を殺害した罪で終身刑となります。
本人は無実を訴えますが、ショーシャンク刑務所へ送られてしまいます。
そこでアンディは、囚人仲間のレッドと友情を育みながら、腐敗した刑務所の中で希望を失わずに生き抜いていきます。
そして20年近い歳月をかけ、誰も予想しなかった方法で自由を手にします。
『ショーシャンクの空に』が実話と誤解される3つの理由
刑務所の描写が圧倒的にリアル
映画では、刑務所内の暴力や看守の腐敗、司法制度の不条理が細かく描かれています。
こうした描写はアメリカの刑務所問題と重なる部分も多く、現実に起きた出来事のように感じられます。
実在の脱獄囚が「現実のショーシャンク」と呼ばれた
映画公開後、フランク・フレッシュウォーターズという実在の脱獄囚が注目を集めました。
彼は実際に1959年に刑務所から脱走し、56年間も逃亡生活を続けていた人物です。
その経歴が映画『ショーシャンクの空に』を連想させたため、「現実のショーシャンク」と呼ばれるようになりました。
ロケ地と実在の刑務所が一致していた
映画の撮影は、オハイオ州立感化院で行われました。
そして、フランク・フレッシュウォーターズもこの施設に収監されていたことがあります。
これはたまたま偶然の一致になっただけで、映画と実話がさらに結びつけられました。
フランク・フレッシュウォーターズとは?
フランク・フレッシュウォーターズは1936年生まれのアメリカ人です。
1957年に交通事故で男性を死亡させ、過失致死罪で有罪となりました。
その後、1959年にオハイオ州立感化院へ収監されます。
しかし同年9月、農場施設から脱走しました。
その後は別人として生活し、トラック運転手や図書館職員として働きながら56年間逃亡を続けます。
2015年にフロリダ州で逮捕されましたが、高齢であることなどを理由に2016年に保釈されました。
フランク・フレッシュウォーターズの経歴
| 年月日 | 出来事 |
|---|---|
| 1936年4月18日 | アメリカ・オハイオ州アクロンに生まれる |
| 1957年7月3日 | スピード違反運転中にユージーン・フリント(3人の父親)を撥ね殺す |
| 1957年 | 過失致死罪で有罪となり、1〜20年の刑を受けるが執行猶予付き |
| 1959年2月19日 | 保釈違反でオハイオ州立感化院に収監 |
| 1959年9月1日 | 模範的な行動で「名誉的な奉仕と信頼の証」を獲得し、サンダスキー名誉農場に転送 |
| 1959年9月30日 | 農場から脱獄(脱獄の詳細は不明) |
| 1975年 | ウェストバージニアで逮捕されるも、州知事が送還拒否 |
| 2015年5月4日 | フロリダ州メルボルンで56年の逃亡生活の末に逮捕 |
| 2016年2月25日 | 保釈で釈放 |
『ショーシャンクの空に』と実話の違い
| 項目 | 『ショーシャンクの空に』 | フランク・フレッシュウォーターズ |
|---|---|---|
| 罪状 | 妻と愛人の殺害(冤罪) | 交通事故による過失致死 |
| 収監先 | ショーシャンク州立刑務所(架空) | オハイオ州立感化院(実在) |
| 脱獄方法 | 19年以上かけて壁に穴を掘る | 農場施設から逃走 |
| 逃亡期間 | 逃亡後にメキシコへ | 56年間逃亡 |
| 結末 | 自由を得て新生活を送る | 2016年に保釈 |
このように、共通点は「長期間の逃亡」という部分だけで、ストーリーの大部分は異なります。
フランク・フレッシュウォーターズは映画のモデルになった人物なのか?
フランク・フレッシュウォーターズが直接のモデルになったという公式発表はありません。
映画公開時点で彼の存在は広く知られておらず、作者のスティーブン・キングさんが参考にしたという記録も確認されていません。
そのため、「後から似ている人物として話題になった」というのが実際のところです。
まとめと人気の実話解説記事
- 『ショーシャンクの空に』は実話ではなく、スティーブン・キングさんの小説を原作としたフィクション
- 刑務所描写のリアルさから実話と誤解されることが多い
- フランク・フレッシュウォーターズという実在の脱獄囚が「現実のショーシャンク」と呼ばれた
- 映画と実話には共通点もあるが、内容の大部分は異なる
- フランク・フレッシュウォーターズが公式にモデルと認められているわけではない
- この映画が伝える最大のテーマは「希望を捨てないこと」