映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』は、実話の事件をもとに制作された作品です。
この記事では、
- モデルとなった実際の事件の概要
- 事件の時系列
- 映画と実話の違い
こちらを解説していきます。
『ガール・イン・ザ・ベースメント』は実話が元ネタの映画
映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』のモデルになったのは、
2008年に世界中へ大きな衝撃を与えた「フリッツル事件」と言われています。
この事件では、オーストリアで父親が娘を24年間にわたって地下室に監禁していたことが明らかになりました。
映画の冒頭にも「実際の出来事に基づく」と表示されており、現実の事件をベースにしていることがわかります。
『ガール・イン・ザ・ベースメント』のモデルになったフリッツル事件とは
フリッツル事件の概要をまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 犯人 | ヨーゼフ・フリッツル |
| 被害者 | エリザベト・フリッツル |
| 発覚した年 | 2008年 |
| 監禁期間 | 24年間 |
| 監禁場所 | 自宅地下室 |
| 子どもの数 | 7人(うち1人は死亡) |
父親は娘を地下室に閉じ込め、長年にわたり外部と完全に隔離していました。
その間に7人の子どもが生まれたことでも、大きな衝撃を与えました。
フリッツル事件の時系列
1977年:虐待が始まる
エリザベトが11歳の頃から、父親による性的虐待が始まったとされています。
1981年~1982年:地下室の改造
父親は自宅の地下室を秘密の監禁部屋として改造しました。
防音設備や複数の扉が設けられ、外からは存在が分からないようになっていました。
1984年8月28日:監禁開始
18歳になったエリザベトは、父親に地下室へ呼び出され、そのまま閉じ込められます。
父親は周囲に「娘は家出した」と説明し、捜索を逃れました。
1988年~2002年:7人の子どもを出産
監禁中に7人の子どもが生まれました。
一部の子どもは地下室で育てられ、他の子どもは「捨て子」として地上で育てられました。
- ケルスティン(1988年生):地下室で育てられる
- シュテファン(1990年生):地下室で育てられる
- リザ(1992年生):9か月の時に家の外で発見され、捨て子としてヨーゼフが養子にする
- モニカ(1994年生):10か月の時に家の外で発見され、捨て子として養子にする
- ミヒャエル(1996年生):双子の1人、出産後3日で死亡し、ヨーゼフが火葬
- アレクサンダー(1996年生):双子のもう1人、15か月から地上で養子にする
- フェリックス(2002年生):地下室で育てられる
1994年:地下室の拡張
子どもが4人に増えたことで、地下室はさらに1.5倍ほどに広げられました。
2008年4月:事件発覚
当時19歳だった長女ケルスティンが重い腎不全で意識不明となり、病院へ運ばれたことがきっかけで不審点が発覚します。
病院スタッフがヨーゼフの説明に矛盾を感じて警察に通報し、事件が明るみに出ました。
2009年3月:終身刑判決
犯人のヨーゼフ・フリッツルには終身刑が言い渡されました。
『ガール・イン・ザ・ベースメント』と実話の違い
| 項目 | 実話 | 映画 |
|---|---|---|
| 舞台 | オーストリア | アメリカ |
| 被害者名 | エリザベト | サラ |
| 犯人名 | ヨーゼフ | ドン |
| 監禁期間 | 24年間 | 20年以上 |
| 子どもの数 | 7人 | 4人 |
| 発覚のきっかけ | 長女の腎不全 | 長女の喘息発作 |
| 救出方法 | 医師の通報 | サラ自身が看護師に助けを求める |
映画で子どもの数が減らされている理由
実際の事件では7人の子どもがいました。
しかし映画では4人に変更されています。
これは、2時間弱の作品の中で物語を分かりやすくまとめるためと考えられます。
登場人物が多すぎると、視聴者が状況を把握しにくくなるためです。
映画では主人公がより能動的に描かれている
実際の事件では、病院側の通報によって事件が発覚しています。
一方で映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』では、主人公サラ自身が看護師に助けを求めます。
この変更によって、主人公の勇気ある行動による緊迫感がより強調されています。
母親は事件に気づいていたのか?
実際の事件でも、母親は夫の犯行を知らなかったとされています。
映画でも、母親は夫の支配下にあり、真実を知らない設定です。
実話の事件・フリッツル事件のその後
被害者のエリザベトさんは、事件発覚後に新しい名前で生活を始めたと言われています。
それからは公の場に出ることはほとんどなく、プライバシーが守られています。
映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』が伝えたかったこと
この映画は単なるショッキングな作品ではありません。
長年にわたって支配されても、希望を失わずに生き抜いた女性の物語として描かれています。
また、家庭内で起こる虐待の恐ろしさや、外からは気づきにくい現実も示しています。
まとめと人気の実話解説記事
- 『ガール・イン・ザ・ベースメント』は実話に基づく映画です。
- モデルとなったのはオーストリアのフリッツル事件です。
- 被害者は24年間地下室に監禁されていました。
- 実際には7人の子どもが生まれました。
- 映画では登場人物や子どもの数などが簡略化されています。
- 事件発覚の流れや結末には映画的な演出が加えられています。