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映画「でっちあげ」実話の元ネタを分かりやすく解説

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でっちあげの実話の事件解説サムネ

映画「でっちあげ」は、実際にあった事件をもとに作られた実話です。

この映画は実話の事件をよく再現しており、事件と内容がほぼ同じでした。

実話の事件はどのような内容だったのかの詳細を、この記事で解説していきます。

映画「でっちあげ」の元ネタとなった実話の事件とは?

映画「でっちあげ」の元ネタは、2003年に発生した「福岡市 教師によるいじめ事件」です。

映画では実話の事件がほぼそのまま再現されており、この事件の後にモンスターペアレントや週刊誌のあり方などが注目されるようになりました。

「でっちあげ」での主人公・薮下誠一のモデル

映画で綾野剛さんが演じる小学校教師の薮下誠一は、福岡市立小学校の教師をしていた男性がモデルです。

今では事件は収束し、冤罪であったので、当時犯人とされた教師の実名などの詳細は公開されていません。

初めて教師によるいじめが公式認定された

実際にあった教師によるいじめ事件は、全国で初めて教育委員会から認定された事件となりました。

さらにこの事件で教師が懲戒処分を受け、メディアが大きく報じたため、世間でも大きな話題となります。

映画「でっちあげ」の原作

映画でっちあげの原作は小説です。

漫画も単行本で4巻まで出ています。



教師によるいじめ事件の元ネタとなった実話の内容

裁判を起こした両親は、自分の子どもが教師のいじめにより重いPTSDを患ったとして、福岡市と教師を提訴しました。

この賠償金として、約1300万円を要求

後に要求がエスカレートしていき、約5800万円へと拡張されています。

いじめに関して身に覚えのない教師は、この裁判で潔白を主張するため争うことになります。

事件についてのどのようなことが起きたのかは以下のとおりです。

  • 先祖がアメリカ人であることによる差別
  • 「刑」という名目の体罰
  • 「死ね」という恫喝
  • 児童の精神的被害
  • メディアによる誇大報道

これは実際の事件で起きたことですが、この内容は映画でもほぼ同じです。

ここから実際の事件で議題となったことを詳しく解説します。

先祖がアメリカ人であることによる差別

裁判を起こした両親は当初、児童の曽祖父がアメリカ人であると主張し、それが差別の原因になったとしていました。

両親は家庭訪問のときに、教師が「血が穢れている」といった差別発言や、キリスト教・アメリカ批判を行ったとされましたが、

戸籍上もアメリカが絡むことは確認されず、この主張は全くの嘘であると判明し、両親、児童ともに純粋な日本人でした。

「刑」という名目の体罰

訴訟を起こした両親は、耳を掴んで持ち上げる「ミッキーマウス」や、鼻をつまんで振り回す「ピノキオ(またはアンパンマン)」といった体罰を日々行っていたと主張しました。

この体罰によって、

  • 耳が切れる
  • 歯が折れる
  • 鼻血が出る

といったケガを負ったと主張しましたが、裁判所は、

「耳の症状は持病の湿疹による可能性があり、歯が折れるほどの暴行があったとも考えにくい」として、これらを認めませんでした。

また、弁護団が保管しているとされた「折れた歯」も、実際には存在が確認されませんでした

「死ね」という恫喝

教師が児童に対し「お前は生きとる価値がなかけん、死ね」と発言したと報じられましたが、

裁判所は児童の供述に母親による誘導の痕跡が見られることや、当時の児童がそこまで落ち込んでいない様子から、この事実を認めませんでした。

児童の精神的被害

児童は教師からののいじめにより重いPTSDを患い、閉鎖病棟に入院したとされました。

しかし、児童の周辺の地域で

実はPTSDのような精神的な被害なんて受けていないんじゃないか?

という噂が流れ始めます。

その理由は、児童は入院中も週末には学校でサッカーを楽しんでいたからです。

担当していた医師は「リハビリのため」と言っていましたが、

児童のPTSDの診断に対して事実関係の確認が不十分であることが指摘され、

「児童へのPTSDの診断は誤診の可能性が高い」として裁判所はPTSDの発症を認めませんでした。

メディアによる誇大報道

事件の報道は色々なメディアが行っていましたが、その中でも特に週刊文春がこの事件についてかなり大々的に報じました。

週刊文春は両親側のいじめ被害の主張を鵜呑みにし、教師のことを「殺人教師」「史上最悪」などと実名・顔写真付きで報じました。

その後もしばらく教師に対してのバッシング報道が続き、精神的に追い詰められた教師は、一時期は自殺まで考えるようになったそうです。

しかし、後に週刊文春が報じたことは、全く裏付けのないものであることが明らかになりました。

児童たちは報道が嘘だと見抜いていた

最初に事件の報道をしたのは朝日新聞で、この報道をきっかけに学校にマスコミが殺到。

しかし、教師が担当していたクラスの児童たちは学校に取材にきた中継車を見ながら

「テレビや大人は嘘を言っている」と同級生と話したりしていたそうです。

普段から教師の人柄を知っている児童たちは、マスコミの報道が嘘だと見抜いていました。

教師によるいじめ事件の結末

最終的に裁判での判決は、福岡市に対して330万円の賠償命令が出て、

教師個人に対しては賠償責任なしとして、そのまま無罪が確定しました。

最初に教育委員会が教師に対して6か月の停職処分をしましたが、事件発生から約3年後には別の小学校で復帰をしています。

そこからさらに約7年後には、福岡市人事委員会によって事件が「すべて取り消し」とされました。

人事委員会は「いじめの事実は認められない」と判断して、福岡市の教育委員会もこの取り消しを受け入れたため、

法的には「停職6か月の処分があった」としたこと自体が無効となっています。

教師の現在についてはこちら

両親はなぜ嘘までついて多額の賠償請求をしたのか?

裁判を起こした両親は嘘までついていじめの内容を主張し続け、

さらに5800万円もの賠償金を請求したので、一見すると

お金目当てで裁判沙汰にしたのではないか?

と思いがちですが、両親の目的はお金ではなかったようです。

ただ単にモンスターペアレントとして異常なまでに騒ぎ出し、ここまで事態が大きくなっただけのようです。

メディアも大きく取り上げたことで、後に引けなくなったのかもしれません。

この事件は大きく世の中に知れ渡ったので、後に児童の親が悪質なクレーマーのごとく無理な要求をする「モンスターペアレント」というものが知られるきっかけにもなりました。

教師の現在についてはこちら

まとめと人気の実話解説記事

  • 映画のモデルとなった事件は2003年に発生した「福岡市 教師によるいじめ事件」
  • 両親が教師によるいじめがあったと嘘を重ね、裁判を起こす
  • 週刊文春が裏付けがない内容を大々的に報道
  • 教師の担当クラスの児童たちは報道が嘘であることを見抜いていた
  • 裁判でいじめの事実は裁判で否定され、教師は潔白が証明される
  • 福岡市に330万円の賠償、教師には賠償なし
  • 教師は別の小学校で復職している

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